No Rakugo No Life ~落語三昧~ |
口上というかまくら
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先日国立演芸場で行われた、
幸い前の席で他の客の様子が良くわからなかったのですが、今回は普段とチケットの販路が違うため(国立演芸場主催のため直売)普段SWAに来ないご年配客が結構多かったんですね。メンバーがそのことを結構気にしていました。振るギャグに気を使わなくちゃいけないですもんね。なんでも昼は何とかの会の会員の方が団体で来てて、おかげで?ギャグがすべりまくっていたらしい。 冒頭に獏先生とSWAのメンバーで対談をやって、SWA基礎知識的な話を。獏先生は相変わらず連載を13,4本も抱えているんですね。どれか終わらせれば減るのに、貧乏性なんですね。 さて一番バッターは彦一師匠で、落ちがとんでもなくて、あまり面白くないらしい噺を。本を読んだ方はご存知でしょう、史上最強の落語で誰が一番面白い男なのかを競う大会に出る話でした。これは落ちが命の噺なので、見てのお楽しみということで。川柳川柳師匠のなぜ今歌しか唄わないのかと言うエピソードが笑えました。感触は、横田じゅんややかんべむさしのSFを読んだようでした。練っていくと意外と面白いかもしれません。 次は白鳥師匠。おお、今回は背番号順なんですね。これも落ちが大変で・・・、あの白鳥師匠が言うのをためらっていて、それはそれで笑えました。この噺は師匠のいつもの独特の仕草が良く似合う噺でした。先生はSWAのメンバーの特徴を良く捉えて話を書いています。しかし小説家が紙の上で夢想するものと実際演じられた時の効果には多少のずれはあるようです。 この噺の落ちがそうです。落ちは変えたほうが良いんじゃないかなあ。オリジナルはトンデモで。 仲入り後4番目の昇太師匠の登場です。マクラは相変わらず柳昇の一門に入ってよかった話から、こっちこそまさにSFな噺。「ウルトラマンドコニイマスカ!」SFとしては昔からある古典的な話ですが、師匠が入れたと思しきくすぐりがよくはまって面白かったです。SFは細部にまで凝った映画とかでないと映像化は難しいですが、落語だったら細かいところは想像におまかせですから落語向きなジャンルなのかもしれませんね。 トリは喬太郎師匠。「さっきの噺をやりたかったなー。」 しかし、これも師匠で無いと出来ない、ぐっと時代をさかのぼり江戸の悲しい女の物語をつり上がった目で熱演してくれました。この噺のもともとは別にあったかたと思います。昔ドラマで見ましたから。怖かったなー。そのドラマでは女の業の怖さを描いていましたが、獏先生の落語ですから通り一遍等では終わりません。これも落ちがちょっと苦しかったです。もう少し言いやすく変えるといいのかもですね。 喬太郎師匠が終わってほかのメンバーも舞台に出てきたとき、電気が暗くなり「彼」が釈台を方に背負って駆け下りてきました。そう、極秘に帰ってきていた山陽先生です。「お前も噺をやるのか!?」ということで一席。 勢いはあるんですが何せカミカミで・・・。やはり講談はどんな荒唐無稽な噺でも流れる語りで納得させてほしいんですよね。思ったとおりイタリアでは講談以外のことをしていたような・・・・。 まったくの新作と違い先生がしっかり組み立てている話だったので、安定感があって聴き易かったです。おのおの面白く肉付けしていて、今後楽しみです。 思い過ごしかもしれませんが、若干気になることもありました。今後の活動に注目です。 林家彦一 史上最強の落語 三遊亭白鳥 かにの恩返し 仲入り 春風亭 昇太 ウルトラマンはどこですか 柳家喬太郎 鬼背参り 神田山陽 陰陽師・安倍清明化鼠退治
by comomaru
| 2006-09-27 00:22
| 落語だって楽じゃない
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